11月26日(金)11時25分放送
お茶屋さんが作る“塩”を紹介しました。
米子市にある「ながた茶店」は、創業220年を越える老舗のお茶屋さん。
商品棚にはお茶や茶道具と一緒に「塩」が並んでいます。
この塩は地元皆生海岸の海水で作られているオリジナル商品で、今年6月から販売されています。
ながた茶店七代目の長田吉太郎さんによると、
「皆生温泉開発100周年の記念に、お茶と同じ和食で使う調味料(塩)を、
皆生海岸の海水を使ってつくろう」というのが開発のきっかけだったそう。
塩づくりに必要なのは、「きれいな海」でくんだ「海水」です。
そこに、日本海産の原料塩を加え、コトコト煮詰めて作られています。
皆生海岸がきれいな海水だったことも、塩が作られた一つのポイントでした。
近年問題となっている海洋汚染。
海ごみの約8割が「まち」から出たゴミと言われています。
プラスチックごみなどが混ざると、おいしい塩をつくることができません。
私たちの暮らしは海とつながっているのです。
ながた茶店では、自社の茶畑でオーガニックに取り組んだり、
長田さん自身、川や海の清掃活動をしたりと海を守る取り組みを行っています。
この塩をきっかっけに、ごみを捨てる人が少なくなり、
きれいな海を守ることにつながればという想いも込められています。
今後、境港のカニやタイを使った塩の販売も予定されています。
老舗お茶屋さんの挑戦は始まったばかりです。