4月27日(土)11時40分放送
鳥取の海では、ムラサキウニの食害などの影響で、「藻場」が失われています。
魚のすみかであり、二酸化炭素の吸収源でもある「藻場」を取り戻すため、
「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」がスタート。今年で3年目を迎えました。
取り組みの一つに、ムラサキウニの集中駆除があります。
鳥取県漁協、漁師やボランティアダイバーなどが協力し、
一定区間のウニを繰り返し駆除することで「藻場」を再生させます。
昨年度は、鳥取県立青谷高校の生徒による実証実験も行われ、手ごたえのある結果も出ています。
しかしながら、県内の海全体で考えるとムラサキウニの数は減ってはいません。
また、海の中に同じ環境はなく、それぞれの場所に合わせ、
どの時期にどのくらい駆除するかなどの、やり方を見極める必要もあるそうです。
今後も実験的に駆除を行い、マニュアル化を目指しています。
本来は高級食材であるムラサキウニですが、
大量発生しているものは実入りがよくありません。
それらを、育て商品化する畜養の取り組みも進められています。
生態系のバランスの取れた「豊かな海」へのチャレンジは、まだまだ続きます。