5月11日(土)11時40分放送
島根県と鳥取県にまたがる「中海」。
境水道を通じて「日本海」とつながる、汽水湖です。
その一角にある、米子市の水鳥公園内の「メダカ池」で、自然観察会が行われました。
「メダカは淡水魚」というイメージがあると思いますが、
水質に適応する能力が高く、中海にも塩分濃度の低い場所にはメダカがいるそうです。
また、中海周辺は、国内で確認された野鳥の約40%の種類が記録されるほど山陰屈指の野鳥の生息地。
水鳥や魚、虫など、さまざまな生き物による生態系があります。
中海は、高度経済成長期以降、「水質悪化」という問題を抱えています。
汽水湖は、川の最下流に位置し、海との窓口です。
中海の水質改善は海の豊かさにもつながります。
かつての美しさを目指し、地域住民や団体、学校などによる
清掃活動や調査・研究が行われています。
中海は、上流に位置する、島根県の宍道湖と、
ラムサール条約の「国際的に重要な湿地」に登録されています。
世界に誇れる自然を、みんなで守っていきましょう。