レポート
2024.06.20

鳥取の砂浜が消える!?“海岸侵食”とは

鳥取県は東西約130キロに海岸が広がっており、その6割が砂浜です。
全国に誇れる美しい自然ですが、「海岸侵食」という問題を長らく抱えています。

 

「海岸侵食」とは、
砂浜が、波や風の影響によって削られる現象のこと。

本来は自然の営みで、おかしなことではありません。

 

そもそも、砂浜の砂の多くは、雨や風で崩れた山の岩が、
川に流され小さくなりながら、海に流れてきたもの。

日本を代表する海岸砂丘「鳥取砂丘」を例に見てみると、

鳥取砂丘の砂は、市内を流れる千代川(せんだいがわ)によって運ばれています。

しかし、この砂の「供給」と「需要」のバランスが崩れてしまっているのです。

 

バランスが崩れた原因はいくつかありますが、
その中には私たち、人の活動がもたらしたものもあります。
自然災害を防ぐために、
荒れていた山林や河川を整備したことで、
上流からの砂の「供給」が減ってしまったことが原因の1つとなっているのです。

 

これに対して鳥取県では、平成17年に土砂管理のガイドラインをつくり、
海岸を管理する国や県、市町村などが連携して対策を実施。
その一つが「サンドリサイクル」です。

砂が多く溜まった場所から、
侵食された場所へ砂を戻すため土砂を運んでいます。

 

「白砂青松」
美しい海岸の景色をあらわしたこの言葉。
次の世代に、きれいな海岸を残していくため、
鳥取の海を守る取り組みが、今日も行われています。

海岸浸食が深刻化

  1. 鳥取県内各所で「海岸侵食」が起きている
  2. 「鳥取砂丘海岸」でも問題に
  3. 「サンドリサイクル」の取り組み

サンドリサイクルによって、「海岸浸食」をあるべき形に保つことが重要です。また、河口部に溜まった砂を取り除くことで、洪水による被害を防止したり、砂浜が回復することで、沿岸部の波浪被害を抑える効果も期待されています。

イベント詳細

イベント名海岸浸食の現状
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