レポート
2025.09.16

未来へつなげ!鳥取の海を守る藻場ミッション!

9/8(月)、海と日本プロジェクト in とっとりは、

鳥取市立青谷小学校の子どもたちを対象に

【未来につなげ!鳥取の海を守る藻場ミッション】を開催しました。

 

鳥取県沿岸では、

ムラサキウニが増えすぎたことにより海藻が食べ尽くされ、

魚や貝が育つ「藻場(もば)」が失われる“磯焼け”が深刻な問題となっています。

 

まずは、鳥取の海の現状を知ろう!ということで、

生物多様性アドバイザー小宮氏を講師に招き、

「磯焼けとは何か?」

「磯焼けの一番の問題であるムラサキウニが増えすぎるとどうなるのか?」

など海の実情を学びました。

 

地元の長和瀬漁港では、

栽培漁業センターの職員によるムラサキウニの駆除作業を見学し、

ウニを実際に自分の手で持ち感触を確かめたり、

ウニの殻あけを間近で観察し、

ウニの外見だけでなく中身もしっかり観察しました。

子どもたちは、

「ムラサキウニの中に身がほとんどなくてびっくりしました。

たくさんウニがいると海藻が食べられてしまうことも知って、

ウニがかわいそうだと思ったけれど、

海を守るためには大切なことだとわかりました。」と話し、

大きさやトゲの違いを興味津々で観察していました。

 

栽培漁業センターの職員からは、

「昔はこの辺りも海藻がたくさんあったけれど、今は磯焼けで減ってしまった」

「磯焼けでアイナメやナマコの姿が見えなくなった」といった、

磯焼けを起こしてしまった海の実情を聞く事ができました。

 

さらに、ムラサキウニについて、

活用方法を探っている青谷高校の生徒の取り組みも学びました。

捕獲したのち、キャベツやブロッコリーなど様々なエサを与えた

ムラサキウニを実際に試食して違いを感じたり、

ウニの殻で制作されたランタンを観察したりして、

様々な活用方法を試していることを学びました。

鳥取の海を学ぶ!

  1. 鳥取の海で起きている現状を学ぶ
  2. ウニの殻をあけて実際の様子をチェック
  3. ウニの殻を使ったランタン。明かりはどうかな?

参加したこどもたちからは、

地元の海から藻場がなくなっていってる事を知らなかった。

お寿司で大好きなウニが悪者になってることを知り驚いた」や、

今回のイベントで藻場を増やそうと必死に取り組んでいる人がいることを知り、

身近なこと(切電をしたり、ポイ捨てをしない)で

自分でもできる事から努力しようと思った。」

といった感想が聞かれました。

 

アドバイザーの小宮さんは、

まずは子どもたちに現状を知ってもらい、

少しでも興味を持ってもらうことで

藻場再生につながることを期待しています。」と話していました。

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