10月23日、
水揚げされた水産物を冷凍・冷蔵保存できる新たな施設が境港市で完成し、関係者向けの内覧会が行われました。
この施設は、山陰旋網(まきあみ)漁業協同組合が国や県などからの助成を受け整備しました。
この日行われた内覧会には、鳥取県の平井知事や漁業関係者などが出席しました。
境港周辺にある魚の冷蔵保管ができる施設は老朽化などが原因で年々減少しています。
収容できる量は、1995年から昨年までに3分の2に減ってしまっています。
冷蔵保管ができる設備がないと漁業者は操業の自主規制を余儀なくされてしまいます。
イワシやサバ、アジなどを収容する冷凍庫は、
‐30℃の冷凍庫に90トン、
‐25℃の冷蔵庫には5200トンの魚が収容できるとの事。
施設内には、一定の量の魚を自動で詰める装置や、
魚を冷凍するための容器を自動で積み込む装置なども設置され、
水揚げ後から出荷までを一貫して管理できるようになります。
山陰旋網漁業協同組合 橋津寛 組合長
「陸上の冷蔵庫が不足していて、そのため操業制限がかかっています。
現在の境港の水揚げは約12万トンです。
それを約20万トンが処理できるような体制にもっていきたいと考えています」
新しい冷蔵庫は、オゾン層破壊を加速してしまうフロンを使わない設計とのこと。
地球環境にも配慮しつつ、山陰の漁業が盛り上がっていくといいですね。