7月31日(土)11時40分放送
廃棄された漁網から生まれた「かばん」をご紹介しました。
「2050年、海は魚よりもごみが多くなる」。
世界中で年間800万トン発生している、海洋プラスチックごみ。
このペースでいくと、魚の量を上回ってしまうかもしれません。
だからこそ、今を生きる私たちのアクションが、海の未来を守ることにつながるのです。
さる7月20日、東京都内で開かれた、「かばん」の発表会と展示会。
日本財団の主催のもと、小泉環境大臣らが出席しました。
かばんの素材は、使われなくなった「魚をとる網=漁網」です。
かばんの製造は、リサイクル企業など29社が参加する
「アライアンス・フォー・ザ・ブルー」が、布の制作を担当。
兵庫県のかばんメーカーが、仕上げました。
かばんの製造には海洋プラスチックごみ削減の目的があり、
海への不法投棄防止や回収を促すなどの効果が期待されています。
今回使われている素材は、北海道で回収されたプラスチック製の漁網が原料。
日本の海岸に漂着している海洋ごみのうち、漁網・ロープが2~3割を占めると言われています。
廃棄物に付加価値をつけて別の製品に生まれ変わらせる
新しいリサイクルの形「アップサイクル」の取り組みでもあるのです。
漁網を再利用した、かばんたちは、
10月からインターネットなどで販売される予定です。